英国の革靴事情

英国が好きだ。

 

毎年渡航するようになっている。

行き先はもちろんLondon(ロンドン)である。

そして、Northampton(ノーサンプトン)だ。

 

ちなみに、たまに日本語で「ノーザンプトン」と書く人がいる。

英語の発音がそう聞こえるのか(私は全くそう聞こえないが)、

それでも「ノーザンプトン」は間違いだと思う。

 

さて、英国は、特にLondonはやはりクラシックなスタイルだ。

ファッションだけでなく文化・芸術・音楽をWorldwideに発信しているのに、街を歩くロンドナーたちの足元はいたってクラシカルだ。

 

ビジネスマンたちは濃紺スーツに白シャツ。

足元は黒のオックスフォード。

貴方がいまイメージするまさにソレそのものなのだ。

 

もちろん茶靴だって、フルブローグだって、ローファーだって見かける。

だがBlackオックスフォードの数の比ではないのだ。

英国式のスーツにはやはり黒が合う。

 

丁寧に手入れされたアッパーは適度な艶を放ち、だがそれは日本の極端なポリッシングされたギラギラの輝きとは大いに異なる。

彼らは過剰なポリッシュなどしないし、それは私も強く賛同する。

 

彼らにとってレザーシューズとはビジネスの道具であり、身だしなみであり、紳士であることを証明するためのものなのだ。

(過剰に自己主張する必要はあるまい)

 

渡英し日本に帰国する度に、私自身の靴磨きはより一層簡素化していく。